八ヶ岳縦走20140927-28

9月末に麦草峠から観音平まで1泊で縦走してきた。

目的は、OMMに向けて未使用のギアのチェックと八ヶ岳で未踏のピークを踏むこと。
走りたくなったら走るぐらいのつもりの比較的緩めなファストパッキング。
天気も良かったし(日中はむしろ暑いぐらい)、スリル満点で濃い2日間だった。
(ルート・タイムはこちら→http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-520376.html)

まず一日目。

茅野駅に到着して駅の外に出たら日差しがあまりにも強くてビックリ。
ちょっと想定外。

麦草峠に着くと気温は結構低くなってるけど日差しのせいでやっぱり暑い。
影に入ると肌寒い。
ちょっと迷ったけど今回テストしたかったものの1つだったので上着(Rab/Boreas Pull On)は着たままスタート。

まあ、天狗岳までは登りが続くのとバスの到着時間を勘違いしていたせいでそれなりにハイペースになったので早々に脱ぎましたw


久々の高見石小屋。
ちょっと焦ってたのでトイレだけ借りて高見石にも登らず先を急ぐ。
ここのあげパンとココアはウマイのです。











ここら天狗岳までは未踏。
期待が膨らむ。
中山から蓼科。
あそこも未踏。











天狗岳へ続く稜線に出ると雑誌でよく見てた景色が広がる。
山頂に近づくにつれ岩場が増える。
手も使ってガシガシ登る。
アドレナリン噴出。
中々ハイペースだった気がする。

山頂に着くとそれなりに人がいた。

予定よりも早く到着したので安心。
シャッター押してもらったりちょっとおしゃべりしたりしてゆっくり過ごす。
携帯の電波が入ったのでFacebookを見てみると御嶽山噴火のニュース。
ここからも見えた。


山頂を降りて振り返ると大好きな景色。
白いトレイルとピークの形と東天狗と西天狗の鞍部の具合となんか色々ツボにハマる。
この場所でずっと眺めていたい。
後ろ髪を引かれつつ根石岳まで走るとランナー二人組。
白駒池-赤岳の日帰りピストンらしい。
写真撮りまくったりしてたらいい時間になって、根石岳で眠くなって昼寝してたとのこと。
帰るのが勿体ないって。
すんごい解る。
長く居たいから僕はテントを担ぐのです。
その二人とは暫くウェアの話なんかをして別れる。
今日の目的地オーレン小屋へ向かう。

オーレン小屋には16時過ぎに到着。
17:00までには着きたかったのでタイム的には満足。
もうちょっとゆっくりでも良かった。



幕はsixmoon designsのGatewood Cape。
設営も撤収も楽なのでお気に入り。
入り口はガッツリ開けて星を見ながら眠りにつきました(めちゃくちゃ綺麗だったけど寒くて何度か起きたw)。

2日目は6時過ぎに出発。
流石に寒い。
と言っても確か5℃は越えてたので想定内。
ペースを徐々に上げていき硫黄岳を目指す。

硫黄岳山頂は相変わらず(当たり前)だだっ広い。
ここから見る赤岳が大好き。
天狗から硫黄までのルートは歩いたことがあったけどここから青年小屋までは未踏。
硫黄岳を降りると最高に気持ちいいトレイルが広がっている。
たまらず走り出す。
今回踏んだピークはどこも直下から結構な急登。
しかも手を使うような岩場が多い。
足場が狭いトラバースも続々と。
横岳までは比較的楽しめてたかな…。



次はいよいよ主峰赤岳。
横岳ちょっと手前から高度感凄くてドキドキし出す。


赤岳山頂は混んでたので写真撮って補給済ませて出発。
さあ、ここからがメインイベントのキレット越え。
「まあ大丈夫だろう」とナメてたら見事に高所恐怖症発動して大幅にペースダウン。
写真撮る余裕も殆どなし。
途中から「下山」が目標になってた。

ガレてて不安定な足場のトラバースが続く。
しかも下りだから常に高度感との戦い。
登りは平気なんだけど、やっぱり落ちていく感覚は苦手。
鎖とかハシゴみたいな人工物は基本的に信用してないので岩を掴みながら慎重に進むもんだから、体力的にも精神的にもどんどん消耗していってキレット小屋に着く頃には過去最高にヘロヘロだった気がする。
もうキレット越えはやらない気がするw
途中でランナー4人組とすれ違う。
赤岳ピストンだって。

キレット小屋から権現までの登り返しは、普段だったらガツガツ登っていける道だったんだけど流石にしんどかった。
大はしごは支柱壊れてるとこあるし・・・。





どうにか無事に権現に到着して一安心。
ここからも岩場のトラバースはあるんだけどキレット越えた後だと赤子同然w
「早く青年小屋に着きたい」
その一心でとにかく進んだ。


やっと青年小屋に到着。
山頂の景色が本当に素晴らしいんだけど今回は時間的に編笠山は諦める。
また次回。

ジュース買って休んでたらキレットですれ違ったランナー4人組とまた遭遇。
暫く談笑。
OMMに出る人がいたり、今年のスリーピークスでボランティアやってる人が居たりと共通点が多い人達だった。
連絡先交換したりしなかったけどOMMでまた会えたらいいなあ。
談笑のお陰で結構回復。
青年小屋直前でちょっと足を痛めてたので無理しない程度に走りながら観音平を目指す。
途中道をロストしやすい箇所もあるので注意。
どうにかこうにか無事下山。
キレットのお陰で凄い達成感w

今回、楽しかったのは楽しかったんだけど自分が求めている「山に浸る」ということが出来なかった気がする。
大部分がキレット越えをやったせいだと思うけど、やっぱり気持ち的に焦ったりガツガツするのは性に合わんなということを再確認。
ペースが早くなるのとは別の話で、何か目標を設定してしまうと少なからずそれに囚われてしまうことが勿体ない。

山の中で生活できればそれだけで充分。
「帰りたくなーい」って思ってる時がやっぱり一番楽しいんだよね。

今度はゆるっと遊びにいくよ、八ヶ岳さん。


ギア、ウェアのレビューはまた後日。





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